「懐かしい、けど、怖い」

今日、なつかしさを感じた。
君の目に。
でもそれは、感じないほうがよかった、いや、感じたくなかった。

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ネットで知り合った48歳男性に会った。
びっくりした。
高橋さんと、目や話し方が似ていたからだ。
正直怖かった、直視できなかった。
(高橋さんというのは一年半ほどおゆのことを援助交際していた50代男性である。)
知らない間に、髙橋さんに対する苦手意識、恐怖ができていたことに驚いた、けど、薄々それにも気づいていた。
お金が関わってたから正気でいられた。
お金をもらうことによってその気を紛らわしていた。
お金をもらうことで、これは仕事だ、『接客業』だ、と意識でがんばれた。
きっとそうだろう?

だから、援助交際したくなくなったんでしょ?

どんなにお金をちらつかされても、苦虫を噛み潰したような嫌悪感はぬぐえなかった。


今の私の性に対する、抵抗感、嫌悪感は、髙橋さんから来ているものだ。たぶん、そう。

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48歳男性と話してて、怖かった、恐怖だった。身体を触られたらどうしよう、今日のご飯は男性のおごりだけど、それを引き換えに使われて肉体関係を求められたりしないかな、飲み物に変なもの仕組まれなきゃいいけど、ってね。

一応また会うことになってるけど、私はあの雰囲気に耐えられるだろうか。この男性を通して髙橋さんのことをまた思い出してしまうのではないか、怖くなってしまうのではないか、怖い。

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これから先また髙橋さんに会うことはあるのだろうか。
三万円出す、って言われたら、会っちゃうんだろうな。三万円って、大きいよ。
でも、終わったあとに財布の中の三万円を見て、少しの満足感で、嫌悪感をかき消しながら、ああ、私ってなんなんだ。馬鹿なんだろうか。