(一晩泊まることになった先輩の家にて。深夜12時。)
A『さぁシグ、寝るぞ、布団も敷いたから。』
シグ「はーい」
(ふたりは一枚の布団に仲良く入り、横になる)
『おやすみ、シグ』
「…おやすみなさいです」

「…先輩」
『ん…どうした』
(シグはAの身体にそっとくっつくように覆いかぶさった)
「あはは…寝ようと思ったんですけどちょっと寂しくなっちゃって。こうやって人に…先輩にくっついてると落ち着くんです。先輩の上に乗っちゃってますけど、重くないですか?重かったら言ってくださいね。」
『いや、俺は大丈夫…お前軽いし』
「そうですか…ならよかったです。
でも、こうやってくっついてると、ぎゅーだけじゃなくて他のこともしたくなっちゃいます…けど、先輩からしたら迷惑でしかないですよね、すみません」
『え、あ、いや、別に…俺はいいけどさ…』
「え…いいんですか?意外だなぁ…」
『意外って…俺も人間だし、そういうことしたくなるときはあるよ、でも、誰でもいいってわけじゃない』
「だれでもいいってわけじゃないってことは、私だからいいってこと、ですよね?嬉しいです」
『…そういうことかもな』