今日は気分が下がっていたから、午後四時に家に帰った。家に帰ってから寝ることを想定して、家を出るときに布団をたたまなかった。

午後二時半、新宿。家に帰ろうと新宿駅に向かおうとすると、鈍痛に襲われた。お腹が痛い。子宮寄り…かな。

実は最近生理が遅れていている。来ないのだ。

小説

今日は思ったより寒くなかった。最寄り駅のホームで感じた、昨日の寒さは0度近くで、真冬という感じだった。

おしゃれがしたい。ミユキは思った。最近寒いせいでダウンコートにジーンズの格好ばかりしている。昨日駅ビルの雑貨屋でかわいいネイルを買って塗ったのに、服装に全然釣り合っていない。せっかく可愛いネイルなのに服装に合ってないせいでダサく見える。萎えて落としたくなってきた。

なんだか気分が下がっていると快特電車がきたので乗車する。

最近気づいたことだが、冬用のズボンやスカートをあまり持ってない。夏服ならあるんだけど。だからいつも同じような服装になりがちだ。

去年のクリスマスプレゼントとして自分にスーツを買った。私服を選ぶのが面倒ならスーツを着ればなんとなくかっこよく見えるのではないか、そう思った。パンツスタイルで、ポロのネクタイ、クリスチャンディオールの金色のネクタイピン。ちょっと成金息子みたいだ。

品川に電車が到着するとアナウンスが聞こえ、電車は停車した。下車する。

耳につけているヘッドホンからはゴールデンボンバーの抱きしめてシュバルツが流れている。キリショーの声は嫌いじゃない。メロディもよく考えられている。

京浜東北線の東京上野方面行きの電車に乗る。

昨日久しぶりにデイケアで佐久間さんを見かけた。お久しぶりですね、とミユキが声をかけると、そうですね二ヶ月ぶりです、と佐久間さんは答えた。そういえば、私とミユキさんの靴、同じですね、と佐久間さんは言った。どういうことだと思い佐久間さんの足元に目を向けると、本当に自分の靴と同じだった。灰色のニューバランスの574番。まあニューバランスって被るよなと、とほほと思う。ミユキは人とかぶるものを持つのが苦手だった。

 ウォークマンをいじり、曲を変える。ゴールデンボンバーのようなあげあげな曲は意外と入っていない。最終少女ひかさのピカピカを選曲。

いろいろああだこうだと考えているうちに、秋葉原に着いていた。慌てて電車を降りる。

失った

気づけばなにかを失った。

お気に入りのぬいぐるみ

記念品のボールペン

お揃いだったキーホルダー

みんなの汗が形になったオカネ

はじめてのぬくもり

はじめての接吻

わたしの処女

きみの童貞

好きな人とする真面目な性行為

 

でもそれで得た。

大切なものをなくす寂しさ

君に対する独占欲

ニンゲンの浅はかな性衝動

お金に目がくらむ心

お金と性を引き換えにすることを正当化する気持ち

性から逃避するトラウマ

 

 

絵本下書き

あるところに、こけしちゃんという女の子がいました。

でもこけしちゃんは困っていました。

「わたしってへんなのかな…」

こけしちゃんはちょっと他の人と違うところがありました。

それは…

自分を傷つけたくなったり、他人を傷つけたくなったりしたくなってしまう気持ちがあるところでした。

こけしちゃんは、自分の腕を切ってしまったり、他の子のことを殴ってしまったり刺してしまったり、してしまうことがありました。

でも、他の人でそういうことをする人がいるなんて、こけしちゃんは聞いたことも見たこともありません。

「やっぱりわたしっておかしいのかな…」

こけしちゃんのこころはもやもやしました。

こけしちゃんの腕には、だんだんと傷が増えていきました。最初は数本だったのに、何年も経つと、数十本となり、腕にはたくさんの傷ができてしまいました。

でも、こけしちゃんは満足していました。でもなぜ満足するのか、その心意はわかっていませんでした。なぜなんだろう…なぜなんだろう。

切った傷から出てくる血、徐々に傷が治っていき、痕が残る。こけしちゃんはそれを見るのが楽しみで、好きでした。

前に切ったときの傷を、ふとしたときに見ると、なんだかホッとしました。

やっぱりちょっと、自分は変わっているのだとこけしちゃんは思いました。

 

続く。

役職

一度に複数人の人に好意をよせてはいけないのか
そばにいたいとか
スキンシップしたいとか
いっぱい会いたいとか
彼氏彼女レベル
でも
私はかれしかのじょという言い方嫌い
束縛は嫌い
でも一緒にいたい
これからも一緒にいたい
いっぱいいろんなこと討議して
一緒にベイプ吸って
鼻から煙が出ないようにしたらと注意され
鼻から煙がでないように練習
君に抱きついてみたい
君に好きだと言われ続けたい
君と手を繋いでみたい

いっぺんにいろんな人にこういう感情を持つのはいけないことなんですか
あなたのことも愛してる
そのあなたのことも愛してる

お風呂に入るのがめんどくさくなって
でも髪の毛にワックスを使ってしまったから
仕方なく洗面台に頭突っ込んで頭をわしゃわしゃと洗っていたら
君のことを急に思い出した
きみの家の洗面台にも頭突っ込んで洗った
きみに前髪を切ってもらった
三ヶ月前
他のことも思い出そうと思ったけど
なんか忘れてしまったみたいだ
今の私にはどうでもいいことになっているようだ
電子タバコを吸っても
君のことを思い出した
きみに電子タバコを譲ったのを思い出した
いまは使ってるのかな
きっと使ってないよね
君のブログはこっそり読んでます
君のことはもう見切りがついてるからどうでもいいんだけど
君のブログはいまの君の状況が書いてあって
他人を観察してる気分になれるから好きだよ
躁鬱病の君は
今は鬱期のようだ
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お金を使っちゃってるみたい
大丈夫かな
相鉄線に乗る君
警備の仕事をする君
精神薬のせいで精子が減った君
精神薬のせいで肥満になるを気にする君
君の中ではたぶん
私はブタ扱い
過去のブタのひとり
君の中ではわたしは
どうなったのだろう
ただのブタで終わってしまったのか
いまとなっては
どうでもいいけど
なんだかちょっと
くやしいね、でも
きみに爪痕を残せたのかな
金髪の君
雪駄とスカジャンで肩をいからせて歩く君
ベランダでタバコを吸う君
思い出せばいろんな君がいる
もう君とは会わないんだろうな
元気でね、死なない程度に

バイバイ